ハワイ大学アメフト試合 サイキ議員が観客許可を知事に要請
デービッド・イゲ知事が9月27日(月曜日)にホノルル・スター・アドバタイザーのインタビューで、今季のハワイ大学のアメリカンフットボール試合に観客が戻ることを期待していると述べたことで、州上院議会議長のスコット・サイキ議員が30日にイゲ知事に宛てて、「無観客ではなく限られた人数の観客を許可するよう」早急な判断を求める意見書を出したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ大学アメリカンフットボール部は10月2日(土曜日)に大学のチン・スタジアムでカリフォルニア州立大学フレズノ校との試合を控えている。
当初は無観客での開催とされていたが、知事の発言により観客が許可される可能性が検討されている。
サイキ議員は意見書で「ハワイ大学の運動選手を支援するためにも、会場の収益を考慮に入れ、限られた人数の観客を許可するという早急な決断が必要です。観客の観戦を許可することで、旅行ルールを緩和するというようなやり方よりもより効果的に、ハワイがノーマルな状態に戻っていると他の州に示すことにもなります。ハワイ大学は観客開催に向けて、すでに安全対策を実施する準備を進めています」と述べている。
サイキ議員は2日に行われるフレズノ校との試合に先立ち、感染抑制対策として次の6つの対策を提案している。
- 観客の人数制限
- 観客にワクチン接種カードと承認されている医療機関からの陰性証明(家庭での検査は許可しない)
- 飲食以外の時にはマスク着用
- 社会的距離の維持
- 手指消毒剤など安全装置の設置
- ワクチン未接種の人は中に入れない
チン・スタジアムは9,000人の観客を収容できるが、社会的距離を保つ場合、何人を収容できるかは不明だ。
イゲ知事は、3日前のインタビューで自身をハワイ大学スポーツの大ファンと呼び、大学スポーツを観戦できないのは非常に残念だと述べている。
「私は規制を撤廃して、皆さんと同じように様々なイベントに参加することを楽しみにしていますが、健康と安全が最重要事項です。感染数は減少傾向にありますが、昨夏のピーク時よりもまだ多い状態です。もしまた感染が急激に増加したら、医療機関はまた逼迫した状態になります。観客を許可するためには、飲食はどうするか、観客の流れをどうコントロールするかなどの詳細を検討する必要があります。もし観客の中に感染者がいた場合、感染が大きく広がる可能性があります。今季には観客を呼び戻せるだろうと期待していますが、まず少ない人数からになると思います」
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.10.01)
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