ハワイ州の最低賃金は、10月1日から、これまでの時給10ドル10セントから12ドルへ引き上げられる。
これによって、最低賃金労働者が手にする賃金は月額で300ドル近く増えるとKITV4が伝えている。
最低賃金額の変更は4年ぶりで、州では2028年までに時給18ドルにする計画だ。
これまで最低賃金で働いてきたザン・ウォーカーさんは、テレビ局のインタビューで、「この賃上げは非常に意味がある。私のように若い労働者だけでなく、高齢になってもリタイアできずに働き続ける人々にとっても、大きな助けとなる」と話している。
また、別の男性は、「ファーストフード業界の最低賃金労働者にとっても朗報だ。本当に大変な仕事だから」とコメントしている。
ハワイにおける生活費の高さから今回の賃上げに賛同する人は多いが、一方で、企業側もパンデミックで打撃を受けており、最近のインフレで経営コストが上がっている中での賃上げは、企業側には痛手となるという意見もある。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.30)