ハシナガイルカと遊泳、禁止へ
ハシナガイルカ(Spinner Dolphin)を保護するための新しいルールが施行されることになったとKHONが伝えている。
米国商務省の下部機関である国立海洋大気庁(NOAA)は28日、ハワイにおいてハシナガイルカと泳いだり、近づいたりするなどの行為を禁じ、ハシナガイルカから50ヤード(およそ45メートル)より近くにとどまることを禁止することを決定した。
今回の禁止は人間だけでなく、ハワイ州にある島の海岸線から2海里以内にある
ボート、カヌー、パドルボート、ドローンなどにも適用されるため、2海里以内でボートに乗ってイルカに近寄ることもできなくなる。
ハシナガイルカは夜行性のため、日中は海岸近くで休んでいることが多い。
休んでいるイルカを保護するために必要な措置だと海洋専門家が述べている。
NOAAのハワイ地域における保護研究管理責任者であるケヴィン・ブリンドック氏は「海岸から2海里以内という地域は、ハシナガイルカにとって非常に重要な地域です。夜行性の彼らは日中休む必要があり、まだ幼いイルカを育てたり、生殖活動をする必要があります。イルカに対しての妨害行為が最近増加しているために今回の禁止措置となりました」と述べている。
この禁止措置は10月28日より施行されることになっている。
もし、海で泳いでいるときに偶然ハシナガイルカに遭遇してしまった場合には、イルカから離れるように即座に行動する必要がある。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.09.29)
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