ホノルル・ダウンタウンで「HiSAM」の呼称で親しまれてきたハワイ州立美術館が、リブランディングを行い、「キャピトル・モダン (Capitol Modern)」に名称変更したとKHON2が伝えている。
ハワイ州立美術館の建物は、もとは1872年に建設された木造のハワイアン・ホテルだった。スパニッシュ・ミッション・スタイルのコンクリートと漆喰で改装し、2002年にハワイ州立美術館としてオープンして以来、ハワイのアートシーンを支える重要な役割を担ってきた。
キャピトル・モダンの暫定エグゼクティブ・ディレクターのカレン・エワルド氏は、「キャピトル・モダンは、今日のハワイの人々、明日のハワイのアーティスト、そしてアートを通して多様な声を探求することに興味を持つすべての人のための美術館である」と述べている。
エワルド氏は、このリブランディングがファンや支援者との関係を変えるものではないとし、「キャピトル・モダンは、人々のための美術館として進化を遂げ、ハワイ全コミュニティの多様なオーディエンスにアプローチする機会を得たことで、次の章を体験してもらえることを切望している」と付け加えた。
キャピトル・モダンに収蔵されている現代アート作品は、ハワイ州が所有している。これは、1967年に制定されたハワイ州の革新的な法律「州庁舎内美術品法」によって実現した。この法律では、州庁舎建設費の1%を視覚芸術作品の委託と取得のために確保することを義務づけている。1989年、ハワイ州はこの規定を拡大し、州のすべての公共の場所で芸術作品に触れることができるようになった。また、州の資本改善プロジェクトの改修費用の1%を美術品取得のための資金に充てている。
キャピトル・モダンでは、毎月第一金曜日のファーストフライデーとプライド月間を記念した「ア・ホノルル・プライド・セレブレーション」が10月6日(金)に行われるほか、様々なアートイベントが予定されている。詳しくはウェブサイトから。
https://www.capitolmodern.org/
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