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ワイキキ周辺のホームレス問題

ワイキキ周辺のホームレス問題

ワイキキビーチのライフガードタワー2Dの周辺には多くのホームレスの人々がおり、あたりには枕やブランケットなど様々な荷物が置かれている。

近隣住民のキャリー・ジョンソンさんは23日の夜遅く、ワイキキビーチに集まっているホームレスの人々の側を通り過ぎる時、その様子をビデオに撮影したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

そのビデオを投稿して、ワイキキのホームレスの現状を知ってもらおうと思ったからだという。

その時たまたま1人のホームレスが別のホームレスを殴って、大声で怒鳴り始めた。キャリーさんは「生きた心地がしませんでした。通りすぎた時にはほっとしました。もし追いかけてきたら走って逃げようと心の準備をしていたのですが、そうならなくてよかったです」と述べている。

ホノルル警察には、ホームレスのケンカやドラッグ使用、路上に倒れているなどの通報が週に何度も寄せられている。

現場の警察官によると、ほとんど毎日ワイキキでホームレスのトラブルがあるという。

サーフィンをするためにワイキキビーチによく来るというティム・ギャリーさんは「地元住民に嫌がらせをするホームレスもいるし、カラカウア通りを歩いている観光客に対して罵ったり、お金をくれと付き纏ったりするホームレスもいます」と述べている。

カラカウア通りにある聖オーガスティン教会ではホームレスの人々に毎日無料の昼食を食べさせている。

そのために多くのホームレスが周辺に集まり、昼食後は公園の芝生の上で過ごし、公園が午前2時に閉められるとオフア・ストリートや周辺の路上で寝る。

ジョンソンさんがビデオを撮影した昨日の深夜、ワイキキ警察の交番からカパフル・ストリートまでの間に54人のホームレスがいたという。

そのうち15人はデゥーク・カハナモクの銅像と交番の間だった。

しかし警官がホームレス問題に関して法的にできることは少ない。

歩道をブロックしていたら注意するくらいだが、それでもカラカウア通りを頻繁にパトロールをしている。

ワイキキ選出の州上院議員であるシャロン・モリワキ氏は「警官のパトロールは問題の解決になりません。私たちはホームレスの問題をなんとかしなければなりません」と述べている。

ジョンソンさんはビデオをネクストドア(NextDoor)というソーシャルメディアに投稿し、この問題について考えるきっかけとなればと考えている。

「ワイキキに住んでいる人も、ワイキキに遊びに来る人も、ワイキキを利用する人もみんななんとかしてほしいと思っていると思います」

写真: Theodore Trimmer _ Shutterstock

(日刊サン 2021.09.24)

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