家賃からガソリンまで、生活全てのものの値段が上がっている。
食料品の価格も跳ね上がり、毎日の食事にも影響が出ているアメリカ人家庭も増加している中、ペットフードすら買えないという状況が生まれているとフォックス・ニュースが伝えている。
「犬は家族」とはいうものの、子供に食べさせるか、犬に食べさせるかの選択を余儀なくされた場合はどうするか。
厳しい経済状況の中で、ペットの飼い主は生活費を捻出するのに苦労しており、多くの人がこれまでのようにペットの世話をする余裕がなくなってきている。
ペットフードや獣医にかかる費用が捻出できないという理由で、動物保護シェルターに飼い犬を引き渡す件数が、全米で増加しているという。
そのため、シェルターは引き取り手のいないペットで溢れかえり、スペース的にも人員的にも対応が困難な状況になっている。
最近行われた調査では、75%以上の飼い主が最近のインフレでペットの飼育費用が高くなっていると感じており、26%がこのままではペットの面倒を見続けることが困難だと回答し、25%が飼育のために借金をしており、その内の30%は借金額が1,000ドルを超えるという。
70%の家庭でペットが飼われているアメリカにおいては、大きな問題といえる。
この窮状を訴えようと、首都ワシントンDCで20日、「ペット・ナイト・オン・キャピタル・ヒル」というイベントが開催された。
動物保護シェルターのリーダーらが、アメリカに9千万人以上いるペット・オーナーたちの状況を連邦議会に直接訴えた。
今ではフードバンクでもペットフードの取り扱いを始めている。
ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティには、ペット・フードバンクがあり、無料でペットフードを提供している。
詳細はこちらから。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.23)