行方不明の6歳女児 大規模ボランティア捜索を終了
ワイマナロの自宅で寝ているところを確認されたのを最後に行方不明となっているイザベラ・カルアちゃん(6歳)の捜索が始まって7日目となった9月19日(日曜日)夜、ワイマナロ地区公園には数百人の人々が集まり、ロウソクを手に持ってイザベラちゃんの無事を祈った。
集まった人の多くは学校の子供たちとその親や祖父母たちで、イザベラちゃんの無事を祈って黙祷を捧げた。
イザベラちゃんの実母であるメラニー・ジョセフさんもイザベラちゃんの妹を抱きながらロウソクを手にひざまづいていたという。
黙祷の後、イザベラちゃんの親戚にあたるジェイミー・クマイさんが集まった人々に向かって、イザベラちゃんの捜索は今後も継続されるものの、大人数のボランティアの人々を募っての捜索は打ち切ることを発表をした。
クマイさんは家族を代表して「捜索活動に参加してくださったボランティアの皆さん、心配してくださった方々、食べ物を持ってきてくださった方々、皆さんから多くのご支援をいただいて、本当に感謝しています。皆さんのご支援がなかったら家族としてここまでやってくることはできなかったと思います」と感謝の言葉を述べたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
警察やFBIなどの指令基地としてワイマナロ地区公園は利用されていただけでなく、7日間ワイマナロだけでなく島中から多くの人々が公園に集まりボランティアとしてイザベラちゃんの捜索に参加してきた。
イザベラちゃんの実母とその親族が初日から捜索活動に参加していたにもかかわらず、養父母であるカルア夫妻がまったく姿を表さないことについて一部の人々から疑問の声が上がっていたが、それについてウィリアム・ハリソン弁護士から「養父母夫妻は殺害の脅迫をうけていたから」と説明した。
ボランティアの人々のために食べ物を寄付して配布を担当してきたケケ・ケリイコアさんは「大変な1週間でした。でもオアフ島中から支援したいという人々が現れて感動しました。大規模な捜索は打ち切りとなりますが、ここでの出来事は忘れません」
捜索に参加したボランティアの中には、寝室で寝ていたイザベラちゃんがフード付きパーカーとスニーカーを履いていたということに疑問を呈する人や、子供のいる家庭で夜中に施錠がされていなかったことを問題視する人などもいた。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.09.20)
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