英国ケンプリーに住む75歳の元物理学者のトニーさんは今年5月に奥さんが肝臓癌で亡くなって以来、ほとんど誰とも話すことがなくなった。

子供もいないトニーさんは一人ぼっちの寂しさに耐えられず、新聞に友人募集の広告を出したが、誰からも返事はなかった。

次には名刺を作って、スーパーマーケットに行くときや散歩の際に配ってみたがダメだった。

最後の手段としてトニーさんが思いついたのは家の窓にポスターを貼ることだった。

ポスターには「私は最愛の妻であり心の友であったジョーを亡くしてしまいました。友達も家族もいません。話しかけてくれる人もいません。私は毎日24時間耐えられないほどの沈黙という拷問の中で暮らしています。誰か助けてくれませんか？」と書かれていた。

住宅地にあるトニーさんの家の前を通る人はそんなに多くないが、もしかしたら誰かが気づいて地域の人が連絡してくれるかもしれないとかすかな希望を持っていたトニーさんには驚きの結果が待っていたとフォックスニュースが伝えている。

このポスターのことを見た人からの連絡で、トニーさんの孤独な状況が新聞記事となったのだ。

トニーさんと亡くなったジョーさんとの35年前の出会いからロマンス、最期の別れ、トニーさんの孤独が載った新聞記事を読んだ人々から連絡が押し寄せた。

電話は鳴るし、メールもいっぱいだという。

これからは忙しくなりそうなトニーさん、よかったですね。