セーフ・アクセス・オアフ開始 コロナ検査会場に長い列
「セーフ・アクセス・オアフ 」プログラムが、13日から開始された。このプログラムでは、客にワクチン接種カードの提示を求めるだけでなく、施設の従業員にも同様のことを求めている。
スポーツジムやレストラン、バー、映画館などの施設で働くすべての従業員はワクチンを接種するかコロナ検査の陰性証明を毎週提出しなければならない。
プログラムが開始された昨日、ブレイズデル・センターでは無料検査がドライブスルー方式で行われ、1時間で結果が出る簡易抗原検査を受ける人が押し寄せたという。
完全予約制で行われ、開始3時間後の正午ごろにはおよそ400人が検査を終了したが、それでもなお検査を待つ人が会場の周囲を取り囲むほどの長い列を作っていたとKHONが伝えている。
検査を担当しているノミ・ヘルスのディレクターであるアイラナ・メイヤーさんは「今日の終わりまでには少なくとも700人から800人に検査が行われることになるでしょう。ほとんどが地元の市民ですが、旅行客もたくさん来ています」と述べている。
初日の待ち時間は10分から15分だったという。
2種類ある検査から選択が可能で、抗原検査は1時間以内に結果をテキストメッセージか電子メールで受け取ることができるが、より正確な結果を得ることができるPCR検査は結果を受け取るために1日から2日かかる。
ワクチン接種を受けていない観光客はレストランで食事をしたり、一部の娯楽施設を利用する際に48時間以内に発行された陰性証明が必要だ。
シェラトン・ワイキキ内にあるドクターズ・オン・コールでは今まで1日平均75件から100件ほどの検査を行ってきたが、昨日は検査を受ける人々が列を作っていたという。
ジェームズ・バラハル医師は「今日は200件以上の簡易検査をすることになると思います。陰性証明を必要とする従業員もいますし、観光客も陰性証明がないとやりたいことができません」と述べている。
ダニエル・K・イノウエ空港にある検査会場では予約は必要ないため、検査を受ける人の列はさらに長くなっているという。
検査を担当しているディレクターのケルシー・コハグラさんは「今日から施行された新しいルールを守るためにより多くの人々が検査を受けるようとしています。今までは感染者との接触があったとかコロナの症状がでたという人々が検査を受けにきていましたが、今はただルール遵守のために検査を受ける人がほとんどです」と述べている。
13日午後には待ち時間が1時間半となっていたが、ホノルル市に勤務する公務員と高齢者を対象として、一般の列とは別に特別受付が設置されている。
ハワイ州衛生局によると、オアフ島住民のうちおよそ88%(731,722人)が少なくともワクチン接種を一度受けており、接種対象者(831,780人)のうち79%にあたる659,641人が接種を完了しているという。
およそ110,000人が接種を一度も受けていないことになるが、オアフ島西部に住む人が多い。
ワイアナエ総合ヘルス・センターで感染コントロールを担当しているジェイコブ・シェイファー氏によると「これ以上検査をできないくらいにまで一杯になっています。現時点ではコロナ感染者に接触したか、症状がある人だけに限定して検査をしてしている状況です」という。
単に陰性証明が欲しいという人々はナナクリにあるロングス・ドラッグで簡易検査を受けることができるが、検査を受けたいという人々が押し寄せて1時間以上待たなければならないという。
検査を受けられる場所の一覧はこちらから。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.09.14)
シェアする