ハワイアン航空、アフガニスタン難民支援 本土で3,180人移送
アフガニスタン難民を東海岸から本土の臨時難民施設に移送する支援活動に参加したハワイアン航空の客室乗務員とパイロットらが、このほどハワイに帰島したとハワイニュースナウが報じている。
今回の難民移送は、米国防総省によるアフガニスタン難民支援活動の一環で、民間航空会社の航空機が投入されたもの。ハワイアン航空のほか、アメリカン航空、アトラス航空、デルタ航空、オムニエア、ユナイテッド航空が参加し、計18機の航空機による民間予備航空隊が結成された。|
ハワイアン航空からは客室乗務員36人とパイロット13人がA-330航空機2機で参加。6日間の支援活動の中で計13便を運航し、インディアナ州、ニューメキシコ州、テキサス州、ウィスコンシン州の各施設に乳幼児180人を含む約3,180人を移送した。乗客の大多数は英語を話せず、乗務員らは案内表示のボードやボランティアの通訳を介してコミュニケーションを取ったという。
活動に参加した乗務員らによると、難民移送中の機内は、通常の機内の雰囲気からは程遠いものだったという。副操縦士のラッセル・フリンさんは、「身の回りの品がゴミ袋にまとめられ、人々の肩越しに投げられていた。搭乗の際、多くの乗客がアフガニスタン式の挨拶で胸のあたりに手をかざす動作をしていた。私のキャリアの中でおそらく最も記憶に残る飛行になった」と語った。
客室乗務員として50年以上の経験があるメイデル・モーガンさんとシェリリン・モロニーさんは、今回の支援活動のほか、1991年の湾岸戦争、2003年のイラク戦争の際にも難民の移送に携わった。モーガンさんは「今後、またこのような難民支援の機会があれば喜んで参加したい」と話した。
写真:dejjf82 _ Shutterstock
(日刊サン 2021.09.10)
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