州ビジネス経済開発及び観光局(DBEDT)の最新の報告によると、今年7月のバケーションレンタルの供給は2022年の同月に比べて多かったが、需要と稼働率は減少したことがわかったとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
「トランスペアレント・インテリジェンス」社のデータをもとに作成されたDBEDTの報告書では、バケーションレンタルについて、貸家またはコンドミニアムユニット、個人宅の個室、個人宅の共有ルームまたはスペースの利用と定義している。それによると、供給戸数は18.4%増の79万2902件だったが、需要は5.5%減の45万4719件、稼働率は14.5ポイント減の57.3%だった。しかし、バケーションレンタルの1日あたりの平均宿泊料は1%上昇し、約304ドルとなった。
一方、ハワイのホテルは7月に高い稼働率と料金を達成し、業績の落ち込みは小さかった。7月の稼働率は77.4%で、2022年7月から3.8ポイント低下し、1日あたりの平均宿泊料は409ドルで、2022年7月から2%低下に留まった。DBEDTは、「ホテルとは異なり、バケーションレンタルは必ずしも一年のうち毎月または毎日いつでも利用可能なわけではなく、また従来のホテルの客室よりも多くのゲストを収容することが多い」と指摘した。
バケーションレンタルの実績は、島によって異なる。オアフ島では、違法なバケーションレンタルについて回収業者への引き渡しが行われるなど、厳しい取り締まりがあるにもかかわらず、7月のバケーションレンタル供給数は21万2000泊と州で2番目に多く、2022年7月より16.9%増加した。需要は1.8%減の13万2000泊、稼働率は11.9%ポイント低下し62.3%となったが、1泊あたりの平均宿泊料は9.3%上昇し247ドルとなった。
マウイ島のバケーションレンタル供給数は25万件で、2022年比8.9%増となり、州内で最も多かった。また1泊あたりの平均宿泊料は2%上昇し359ドルとなった。8月の災害によりバケーションレンタルの業績にどのような影響が出るかはまだ不明だが、マウイ島のバケーションレンタルは、「Airbnb」と州との提携により、少なくとも1000人のマウイ島避難住民に仮住まいを提供することになった。
また、オアフ島のリック・ブランジャルディ市長が、マウイ島の住民に緊急住宅を提供するため、8月11日(金)から24日(木)まで短期バケーションレンタル30日間の最低賃貸期間を一時停止したため、8月の数字に影響を与える可能性がある。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.5)