観光客 ウミガメへの嫌がらせで罰金刑
ジョージア州からやってきた男性観光客(60歳)は、先週マウイ島でウミガメを掴んで海から持ち上げたことで捕まり、謝罪をしているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
先週17日、マウイ島のカアナパリで、男性観光客が息子と共に浅い海を歩いていたときにウミガメを見つけ、その甲羅を掴んで持ち上げ海から引き上げた。
周囲の人々がやめるように叫ぶと、男性はウミガメを下ろしたという。
その様子をビデオに捉えていた目撃者がハワイ州国土自然資源局(DLNR)に通報をしたために、当局により男性は検挙された。
当局によると、男性は本当に申し訳ないことをしたと謝罪しており、自分の行動が違法だとは知らなかったと述べているという。
DLNRのジェイソン・レデゥラ氏は「DLNRは各自治体、連邦政府、自然保護団体とそのボランティアグループと協力して、ハワイを訪れる観光客に対してあらゆる方法で引き続き啓蒙活動を行っていきます。残念ながら、ウミガメやその他の海洋生物に接する全ての人々にメッセージを届けることはできないかもしれませんが、観光客の皆さんには常識を持って行動し、野生生物に敬意を持って接してほしいと思います。法律で禁止されていると知らなかったと言っても、決して許される行為ではありません」と述べている。
今回の場合は目撃者から提出された写真やビデオが捜査に役立った。
男性はハワイ州法違反行為により検挙され罰金刑となったが、(絶滅危惧種に対する嫌がらせという)連邦法違反により米国海洋大気庁水産局へもすでに報告されている。
もし誰かが野生動物に嫌がらせをしているのを目撃した場合には、808-643-DLNR(3567)に連絡してほしい。(24時間受付)
無料のDLNRTipというアプリでも通報可能だ。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.25)
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