オアフ島エヴァビーチにある、老朽化した平屋建て住宅が立ち並ぶ24エーカーの「ヴァロナ・ビレッジ」で、再開発が進行しているとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
ヴァロナ・ビレッジは、かつて「オアフ・シュガー」社のエヴァ・プランテーションの従業員が借りていた93戸の住宅で埋め尽くされていたが、ホノルル市が「サビオ・グループ・オブ・カンパニーズ」と「ハワイ・ハビタット・フォー・ヒューマニティ協会」と共同で再開発を進めている。
開発業者によると、この計画には100%「手頃な」住宅用地が含まれており、地域住民が購入可能となる。まず最初にヴァロナ・ビレッジの現在および過去の住民が優先的に購入でき、その後、地域住民に向けて販売されるという。
22日(火)に近隣地域で開かれた記者会見で、リック・ブランジャルディ市長は、「エヴァ・プランテーションにゆかりのある入居者とその家族の多くは、このコミュニティに血と汗と涙を注いできた。そして、やっと多くの人々が家を持つことを実現できるのを誇りに思っている」と述べた。
開発業者のプロジェクト・マネージャーであるクリス・ホン氏は、1940年以前の20世紀初頭に建てられた住宅が大部分を占めるヴァロナ・ビレッジの再開発の「約束」について触れ、「1995年に市は、資産を記録のあるテナントに譲渡する意向で、この最後のエヴァ・ビレッジを歴史登録するためにいくつかの措置を講じた」と述べた。
この再開発プロジェクトは2つのフェーズに分けられる。第1段階は、35〜40戸の既存住宅を改修・修繕し、記録上のテナントやその家族、現在の居住者のために最低限の健康・安全基準を満たすようにする。第2段階は、コンドミニアムを中心とした最大88戸の手頃な価格の住宅とコミュニティセンターを建設する予定だという。
さらに市は、ヴァロナ・ビレッジ・コミュニティ内のほとんどの既存住宅が古い浄化槽システムに接続されているため、新しい下水管と、隣接するレントン・ロードの道路やインフラの整備を行うとしている。
ホン氏は、販売予定物件の価格については明言しなかったが、プランテーション労働者の配偶者、家族、子孫を含む記録のあるテナントには、約10万ドルの分譲価格がつくだろうと述べた。
このプロジェクトは2025年初頭までに建設され、記録のあるテナントに売却される予定となっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.24)