ハワイ州環境問題委員会は、ハワイ島西部沖での商業水族館の展示物としての水中動植物の捕獲禁止措置を継続すると発表したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ハワイ島西部沖に生息する様々な動植物は、100万ドル規模の水族館用展示物としてその価値を評価されているが、委員会は国土自然資源省からの自然環境に対する影響を考えて却下するべきだという意見を認め、現在の禁止措置は続行されることとなった。

水族館用熱帯魚捕獲を専門とする10の業者とペット業界からは捕獲をする網のサイズと捕獲バッグの大きさを制限して、かつ毎日の捕獲限度量を制限することで捕獲再開を申請していた。

水族館用水中動植物の捕獲は海洋環境保存団体が強く反対しており、ハワイ高等裁判所は2017年9月に水族館用捕獲を中止命令を出していた。

サンゴ礁を守る活動をしている団体やその他の海洋環境保護団体からは、今回の決定について歴史的な決定だと評価の声が上がっている一方、水族館用捕獲を行なっているグループからは「漁業捕獲は継続可能性において科学的に証明されているにもかかわらず、州政府はそれを無視している」と声明が発表された。