マウイ島では、ビーチや人気の観光スポットでの駐車料金を観光客から徴収しようという動きが高まっているとKHON2が伝えている。
「パーク・マウイ」プログラムと名付けられ、地域住民の生活と観光業のバランスを取ることを目的としている。
マウイ島は、長年にわたって駐車場の問題を抱えているが、今回のプログラムは、自治体が中心となって駐車場を管理し、問題の軽減を図るというもので、
マウイ島住民の駐車は無料だが、他からの訪問客は有料となる。
対象となるのは、マウイ島南部にあるウルア・ビーチとカマオレ・ビーチlll、観光客が押し寄せるラハイナやワイルクなどだ。
このプログラムを自治体から委託されている「ディクソン・リソース」社のジュリー・ディクソン社長によると、ビーチでの駐車料金は10ドルから30ドルが検討されているが、場所、時期などによって異なってくるという。
徴収された料金は地域社会に還元されることになっており、違反者は駐車違反チケットを切られる。
住民のアレクサ・カスキーさんは、このプログラムの効果に対して懐疑的だ。
「ビーチの混雑を緩和したいのであれば、レンタカーや宿泊場所の数を制限するなどで、観光客数を抑えるしかないと思う。駐車料金を課す程度で混雑緩和が達成できるとは思えません」
ケーシー・ログズドンさんは別の意見を持っている。
「観光客に料金を支払わせるべきではないと思います。観光客が別の場所へ移動することになるだけです」
マウイ島では、住民の意見を聞くための公聴会が、24日(水)の午前と午後に分けて開催される。
現時点では、「パーク・マウイ」プログラムの開始は早くても2023年夏で、郡運輸局によって運営されることになる。
プログラムの詳細はこちらから。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.17)