ナマケモノの赤ちゃんに息子の名前を
シンシナチ動物園では、もうすぐナマケモノの赤ちゃんが生まれるという。
その赤ちゃんに亡くなった子供の名前を付けてくれるように願っている夫婦がいるとフォックス・ニュースが伝えている。
ニコルソン夫妻にはオリバー君という子供がいた。
2019年10月に生まれたオリバー君は先天性四肢欠損症で、今年1月には食道と胃をつなぐ手術を受けるなど、シンシナチ・チルドレンズ・ホスピタルで入院生活を続けていた。
そんな中でオリバー君はナマケモノのぬいぐるみがお気に入りだったという。
「オリバーは本当にナマケモノのぬいぐるみが大好きで、毎晩一緒に寝ていました。病室には<頑張れ>と書かれたナマケモノの風船を飾りました」
しかし残念ながらオリバー君は今年4月に1歳4カ月の短い生涯を閉じた。
オリバー君の葬式で、両親は彼がナマケモノを大好きだったことを知っている人たちからシンシナチ動物園でナマケモノの雌が妊娠していると聞かされたという。
それからニコルソン夫妻は change.org でもうすぐ生まれるナマケモノの赤ちゃんにオリバーと名付けてくれるよう署名活動を始めたのだ。
「オリバーは生まれつき2本の指を持って生まれました。先天性四肢欠損に対する意識の啓発のためにも、幼くして亡くなったオリバーの人生の意味のためにも、生まれてくるナマケモノの赤ちゃんにオリバーと名付けてもらいたいと願っています」
シンシナチ動物園では、この署名嘆願運動についてもオリバー君のストーリーについても認識しており、ナマケモノの赤ちゃんが生まれた時点で名前をどうするか話し合う予定だという。
署名は今46,000筆以上集まっている。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.17)
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