不動産売買活況 供給追い付かず
住宅ローンが今までにないほどの低金利となっている現在、多くの人々が住宅の購入を考えている。
しかし、需要が高まっている中で供給が追いついていないと不動産業者がいう。
特にオアフ島西部では深刻な供給不足のため、一つの物件に対して売主の販売希望価格よりも高いオファーがいくつも出されているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
2日前に、不動産業者のタヒチ・リード氏は、ラモスさん一家にハワイで初めて購入した家の鍵を渡したばかりだ。
夫のジェトロさんは「本当によかったです。満足しています」と述べているが、ここまでくるのは簡単な道のりではなかったという。
売主の販売希望価格より高いオファーを何回も出していたのだ。
「10件ほどのオファーが出されていて、誰もが諦めずに高いオファーを出し続けました。何度か高い価格を提示して、私たちはやっと欲しかった家を手に入れることができました」
ラモスさん一家は売主の販売希望価格より6%ほど高い値段でエバ・ビーチに新しい家を手に入れた。
ホノルル不動産協会によると、7月にオアフ島東部および中央部で売買された住宅の80%以上の物件が売主の販売希望価格よりも高い値段で売買されたという。
協会長であるシャノン・ヘブン氏は「特にオアフ島東部では不動産物件の大きな需要があります。購入できる価格帯の同じような物件を非常に多くの人々が探しているのです。私が自分の顧客のためにオファーを提出した時、同じ物件に60件以上ものオファーが集まったこともあります」
コロナによって在宅ワークの環境が整い、リモートで仕事をする場所として人気となったハワイにはアメリカ本土からも購入希望者が現れており、さらに住宅購入を困難なものにしているという。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.17)
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