ハワイ州保健局(DOH)は、3日(木)、食品管理や衛生基準に対して違反があるとして、ノースショアの「パアラア・カイ・ベーカリー」(Paalaa Kai Bakery)に「営業停止命令」を意味するレッドカードを発行したとKHON2が伝えている。
パアラア・カイ・ベーカリーは、ハレイワのスーパーマーケットが経営しており、地元住民だけでなく旅行者からも人気の店だ。
DOHによると、7月28日(金)の定期検査で、手洗い以外の目的でシンクが使用されており手洗いができないことや、冷蔵/冷凍保存が必要な食品の冷却を監視せず華氏41度(摂氏5度)以上に保たれていたこと、調理済みで腐敗の危険のある食品に7日間の廃棄期限が表示されていなかったことなど、重大な違反が指摘されていた。
その後、今月1日(火)と3日(木)に再検査が実施されたが改善が見られず、レッドカードの発行に至った。すべての違反が解決されるまで、同ベーカリーは営業停止となる。
アメリカ本土ベイエリアから旅行に来ているレニー・ゴンザレスさんは、「ワイキキに滞在しているが、夫がこのベーカリーをネットで見つけて、評判が良かったので、ここに来るのをとても楽しみにしていたので、がっかりしている」と語った。
DOHの食品安全記録によると、同店は過去にも保管温度に問題があったという。同局は2014年に食品安全カラープラカードを導入しているが、パアラア・カイ・ベーカリーは、2015年10月6日に州からレッドカードを受けた最初の店だ。その後、同店は新しい冷蔵庫を設置し、2015年11月3日に再オープンしている。
2018年以来、同店は何度か違反を繰り返しているにもかかわらず、根強いファンが多く、長年ノースショアのコミュニティの定番となっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.7)