州職員と市職員 ワクチン接種必須に
デービッド・イゲ知事は8月5日に州および各島の市職員に対して、ワクチン接種を受けるか、もしくはコロナ検査を毎週受け陰性証明を提出するかのどちらかを必須とすると発表したとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州では新型コロナウィルス感染数が急激に増加しているおり、その対策の一環としている。
それぞれの職員は8月16日までにワクチン接種カードを提出することになっているが、提出しない場合には毎週コロナ検査を受けることになる。
イゲ知事は「私も各市長も今回の決定は州職員と市職員の健康を守り、ハワイの人々の安全を守るためのものだということで意見が一致しました。ワクチン接種も受けず、検査も受けないということであれば免職となる可能性があります」
ハワイでは8月5日に過去最多となる655件の新規感染数を記録したが、ホノルル市長リック・ブランジャルディ氏は、現時点で経済再生計画の段階を後戻りさせるつもりはないとしている。
「社会的集まりの人数制限については明日話し合うことになっている。他の市長と知事と一緒にコメントを出すつもりだ」と述べている。
ハワイ州衛生局では、ハワイ住民に対してワクチン接種を奨励するために賞金付きの抽選会なども行っているが、接種率は伸び悩んでいるのが現状だ。
現時点ではハワイ州人口のおよそ60.5%がワクチン接種を完了しており、67.6%が少なくとも1回目の接種を受けているという。
感染力が非常に強いとされているデルタ変異株の感染がワクチン接種を受けていない人々を中心に拡大しており、職場などでのワクチン接種必須の流れが加速している。
8月2日にはハワイ州の4つの主要医療施設(ハワイ・パシフィック・ヘルス、カイザー・パーマネンテ、クイーンズ・ヘルス・システムズ、アドベンティスト・ヘルス・キャッスル)で従業員に対してワクチン接種を必須とすると発表した。
8月4日には、州教育局が公立高校のスポーツ選手に対してワクチン接種を必須とすると発表し、ハワイ州下院議会でも、全ての議員とそのスタッフはワクチン接種を受けるか、毎週検査を受けて陰性証明を提出することを決定した。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.06)
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