「公立高校スポーツ参加にはワクチン接種が必須」に抗議行動
新学期が始まったばかりのハワイ州では、州教育局が8月4日(水曜日)に公立高校のスポーツ選手に対して、スポーツに参加するためにはワクチン接種を必須とするという発表を行った。
マウイ島ではそれに対する反対運動が起こっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
「ワクチン接種が必須だなんて認められません。もし高校でスポーツをしたいならワクチンを打つ必要があるなんて、そんな命令を出す州教育局も州政府にも呆れてしまいます」と6人の子供を持つケンダル・グローブさんは述べている。
発表の翌日8月5日(木曜日)朝には、マウイ島にある州教育局オフィスの外には、数百人の保護者たちが集まって抗議活動を行った。
親たちの多くはワクチン接種そのものに反対をしているが、中には子供たちの健康に関して正しいと思う選択する権利があると主張している人々もいる。
グローブさん夫妻の長男はボールドウィン高校でアメリカンフットボールをしているが、ワクチン接種を受けていない。
ハワイの公立高校でフットボールを続けることができないので、アメリカ本土の高校に転校することにしたという。
ワクチン接種必須という今回の決定に抗議をする人々は、州教育局のオフィスから市長のいる市庁舎まで行進をして市長との面会を求めたが、マウイ市長マイク・ヴィクトリーノ氏が不在だったために、マウイ郡運営局長であるサンディー・バズ氏が市庁舎の外で抗議をしている人々と面会をして、彼らの意見に耳を傾けた。
バズ氏はその後、「私が出て行って皆さんの意見を聞きました、明日イゲ知事と面会することになっているので、彼らの主張を知事に伝えるつもりです。私は今回のワクチン必須の決定は正しいものではないと思っています。保護者の選択の自由を奪っているからです」と述べている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.06)
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