7月9日にワイキキ のカイマナ・ビーチで、ハワイモンクアザラシのロッキーが出産し、現在子育ての真っ最中だが、先週、カリフォルニア州から来た60歳女性が遊泳中に子アザラシに近づいたために、母親のロッキーが子供を守ろうと女性に噛みつくという事件が起こった。
これを受けたホノルル市は1日(月)、ライフガードによるパトロールの強化を発表した。
一部では、アザラシの子育て期間中はビーチを閉鎖するよう求める声も上がっているが、市の広報担当者は、「人々は海に行くために浜を横断する権利があり、アザラシの保護のためであっても、市がビーチを閉鎖するのは州憲法ので禁じられている」と説明したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
長年、アザラシの保護活動ボランティアをしているメリナ・クラークさんは、人間とアザラシの安全のためにビーチの閉鎖が望ましいとしているが、もしそれが不可能なのであれば、アザラシが海に向かった時点で、ライフガードは遊泳者に海から上がるよう指導すべきだという。
「アザラシが海に入ってからでは遅すぎで、もっと積極的に対応する必要があります。そうでなければ、また誰かが怪我を負うことになります」
ロッキーの子育ては、まだ数週間続くと見られている。
授乳が終了すると子育ては終わり、ロッキーは子供から離れて海に戻るため、残された子アザラシは、米海洋大気庁(NOAA)と州国土自然資源局(DNLR)によって、人の少ないビーチへ移されることになっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.2)