サーフィンレッスンで脊髄損傷 半身不随
カリフォルニア州ロス・アルトスからきたブランドン・ルイさん(16歳)はスポーツが大好きで、家族と共にハワイでの休暇を楽しんでいたのだが、今月初めにワイキキでサーフィンレッスンの最中に脊髄を損傷してしまったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
母親のユーニスさんは「息子はサーフボードに飛び乗った時に、何か背骨にズキっとするものを感じたと言っています。そしてすぐに何かがおかしいと思ったそうです」と述べている。
「息子は痛みを感じながらも波に乗って岸に到着し、サーフボードを砂の上に引っ張り上げた時に足に感覚がないことに気がつきました」
ブランドンさんは岩やサンゴ礁にぶつかったり転んだりという、脊椎に大きな衝撃となるようなことはしていないのだが、診察した医師によるとこれはサーファー脊髄症と言われる非常に稀な非外傷性の脊髄損傷だという。
「脊髄の発作というのが一番わかりやすい説明でしょう」
ブランドンさんは現在下半身不随の状態になっており、7月27日にホノルル市のクィーンズ・メディカル・センターからジョージア州アトランタ市にある脊髄と脳の損傷を専門とするシェファード・センターへ医療搬送された。
ブランドンさんはそこでリハビリ治療を受けることになっている。
ユーニスさんは「息子はこんな状態の中にあってもポジティブでいようと頑張っています。オリンピックに触発されたのか、入院2日目にはパラリンピックのバスケットボールに出られるようにトレーニングを始めたいと言いました。不幸な出来事であったものの、ハワイのアロハ・スピリットを多くの人々から感じることができ、病院のスタッフ、そして医療搬送の手続きを助けてくれたジョッシュ・グリーン副州知事に感謝をしています」と述べている。
「オハナという言葉を皆さんが使っていましたが、本当に家族の一員のように皆さんが助けてくれて、ハワイは特別な場所です」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.29)
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