アラワイ運河に歩行者専用の橋を架ける計画が進んでいる。
KHON2の報道によると、ホノルル市はアラワイ横断歩道橋「アラポノ」の着工を支援するため、連邦政府から2500万ドルの資金を獲得した。現在、6000万ドル以上かかると見積もられている。
市交通サービス局(DTS)のロジャー・モートン局長によると、市は約3年前にこのプロジェクトに着手したが、コミュニティの一部からは、運河の両側のマウカ(山側)・マカイ(海側)コミュニティを結ぶ小道を望む声が上がっていたという。同氏は、「主にパドラーによる運河のレクリエーション利用の妨げにならないよう、十分な高さ、14フィート(約4.2メートル)にし、中央橋脚のない設計にする」と述べた。
また、現在の設計には、ユニバーシティ・アべニューからプロジェクトの山側に180フィート(約55メートル)のタワー設置が含まれている。
ワイキキ・インプルーブメント・アソシエーションのリック・エッグド会長は、歩道橋の支持を表明している。同氏は、「この歩道橋は、ハリケーンや津波など、避難を必要とする自然災害が発生した場合、ワイキキにもう一つの主要な出口を提供する」と語る。
歩道橋プロジェクトの主要ポイントは下記のとおり。
- 市は、環境アセスメントと国家歴史保存法のプロセスにおいて、最終的な用地計画と橋のデザインを作成するために関係者と作業を続けている。
- 橋のデッキは運河の水位より14フィート(約4.2メートル)高く、水上レクリエーションや洪水防止壁より高い位置になる。ワイキキ側には、提案されている壁とアラワイ・ブルバードの歩道の間にスロープがあり、提案されている洪水軽減壁と干渉しない。
- 橋のデザインは、自動車には対応しておらず、自転車や徒歩、ローリングなどの運動を伴うアクティブな移動のみが許可される。
- 全長約300フィート(約91メートル)のコンクリート斜張橋は、カヌーやその他の伝統的な慣習のための視線を確保し、歴史的な運河の壁を邪魔しない。
- 橋の平面と立面は非対称のデザインで、漁網、滝、伝統楽器など、地元のインスピレーションを抽象化した要素を持つ。
- タワーのデザインは、周囲の都市形態や向こう側の景観を維持するのに役立つものとする。
- この歩道橋プロジェクトは、安全性、環境の持続可能性、生活の質、経済競争力と機会、地域のパートナーシップと協力関係の強化につながる。
- アラポノは、アクティブな交通手段へのモーダルシフトを促進することで、排出ガスの削減を促進することが期待されている。
なお、建設は2025年に予定されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.28)