マグロ供給不足 価格が高騰
マグロ(アヒ)の供給不足のために、ポケ販売店やシーフード店では値上げを余儀なくされているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
一部の店では、あまりの高価格のためにアヒ製品の販売を中止したり、店の営業を取りやめるなどで顧客を遠ざけなければならない状態だという。
ホノルルにあるハマダ・ジェネラル・ストアでは、価格が下がるまでの間メニューからアヒ製品を取り除くことを発表した。
パール・シティのポケ・オン・ザ・ランはアヒが手に入らないために先週2日間閉店しなければならなかった。
このような状況の理由は、需要が高まり供給が追いつかないということだという。
「昨年の今頃は全く反対の状況でした。観光が閉鎖されて需要がなくなり、たくさんの魚が処分されていたのです。ところが今は180度状況が反転して、観光が盛んになって需要があるのですが、供給が追いつきません」と鮮魚業者のマイケル・ゴトーさんが言う。
「パンデミック中には、ハワイの地元漁業は4,000万ドル以上の収益を失ったと思います。現在では、レストランやホテルは観光客で賑わって、失った利益の一部を取り戻すことができました。でも、突然の高需要に見合うだけの漁獲量がないのです。ハワイでは突然の観光の波に追いつけない分野があると言われていますが、まさに漁業もそうなのです」
経済の世界においては何事にも波があり、このアヒ不足と値段の高騰も例外ではないが、状況はもうすぐ変わっていくだろうとゴトーさんは楽観している。
「漁業というのはそういうものです。捕れないときもあれば、獲れるときもあります。供給は必ず戻ってくるし、市場価格も落ち着くはずなので、皆さんには安心してもらいたいと思います。この状況を乗り切ればもうすぐ安定してくるはずです」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.27)
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