【ハワイニュース】マウイ島でガソリンの盗難事件が多発 非営利団体のバス2台にも被害
ガソリン価格が高騰を続ける中、マウイ島ではガソリンの盗難事件が頻発しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
マウイ警察によると、ガソリン盗難件数が昨年と比べて4倍に膨れ上がっているという。
「マウイ・エコノミック・オポチュニティー」(MEO)という非営利団体は、年間でおよそ20万回、バスによる輸送を住民に提供している。
経済的に困窮している人々のタクシー代わりのようなもので、週7日間活動しており、すでに58年続いている。
ところが先月、思いもかけないことが起こったという。
「サービス開始前に車を点検したところ、タンクが空だったのでガソリンを入れたのですが、漏れ出したのです。よく調べてみると、ガソリンの管が切られていました」
しかも、被害にあったのはそのバスだけでなく、もう1台も同様だった。
同団体の代表を務めるデビー・カベベ氏は、「何度も被害にあっています。この輸送施設だけでなく、ハナでもケカフアの農場でも同様のことが起こっています。こういう行為によって、活動が少し停滞してしまうのです」と述べている。
マウイ警察によると、今年1月1日から7月7日までに間に、58件のガソリン盗難事件が起きているという。
昨年同時期は、わずか14件のみだった。
MEOのトランスポーテーション・ディレクター、コッパーフィールド氏は、「パンデミックで多くの人が経済的に大きな影響を受け、まだ立ち直っていない状態が続いています。困窮しているためにガソリンを盗むという行為に走ってしまうのは非常に残念なことです。そんなことをしないよう願うばかりです」と話した。
カベベ氏は、「もし生活に困窮しているのであれば、連絡をください。現金を差し上げることはできませんが、なんらかのお手伝いができると思います」と述べた。
Maui Economic Opportunity
電話番号: (808) 249-2990
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.22)