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天国への階段 解体か存続かでバトル

天国への階段 解体か存続かでバトル

オアフ島の絶景スポットとしてインスタグラムなどで話題のスポットとなっていたハイク階段(ハイク・ステアーズ)は別名「天国への階段」とも呼ばれているが、現在ではホノルル市の管理のもと侵入禁止となっており、ハイキングは違法行為として逮捕者も出ている状況だ。

カーク・コールドウェル前ホノルル市長が修復計画を昨年発表したが、登り口が住宅地の中にあるために、いまだに住宅の庭に不法侵入して登って写真を撮ったり、家の前に駐車したり、ゴミを捨てていくなどの問題が起こっており、近隣住人は強く反対している。

ウィンドワードエリア選出の市議会議員エスター・キアアイナ氏は、この階段の解体を市に求める議案を提出しており、現在市議会ではこの件をめぐり大論争が続いているとKHONが伝えている。

階段の解体に賛成する議員たちは、近隣住民たちが何十年にもわたって暴力や私有地への不法侵入、盗難などに脅かされてきていると声を上げているが、一方、存続を求める人々もいる。

ハイク階段の存続を求めるグループのヴァーノン・アンスデルさんは「階段へのアクセスを管理するための詳細で包括的な計画があれば、ハイク階段を再開することができます。私たちグループはその計画をずっとまとめてきました」と述べている。

ハイク階段のあるカネオヘ市選出のハワイ州下院議員スコット・マタヨシ氏は議会で証言し「ハイク階段を含むこのハイキングトレイルは、大勢の観光客が利用するようにはできていないのです。見れば、そうでないことがわかるでしょう?駐車場もなく、入り口は住宅地の真ん中の私有地で、合法的な入り口すらありません」と述べている。

マタヨシ氏は近隣住民の家を一軒ずつ回って聞き取り調査をしたところ93%が解体してもらいたいと希望しているという。

「市議会の議員の皆さんには、ハワイに遊びに来て階段を登りたいという意見よりも、そこに住んでいる住民の意見の方に重きを置いてもらいたい」とも述べている。

この件については次の本議会で議論されることになっている。

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2021.07.21)

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