イオラニ宮殿にあるリリウオカラニ女王のキルトに、新しいドーム型の保護ケースが取り付けられたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
イオラニ宮殿の学芸員であるレオナ・ハマノ氏によると、もともとあったケースは劣化し始めており、継ぎ目が引き剥がれそうな状態だったため、新しいケースの注文に至ったという。
10人のチームが、イオラニ宮殿の2階の寝室に交換用のケースを取り付けた。新しいケースは、もともとあった特注ケースと同じ「ミン・プラスティックス・アンド・サプライ」社のもの。
この97×95インチ(約246×241センチ)のキルトは、リリウオカラニ女王が1895年に宮殿に幽閉されている間に作成したもので、ハワイの歴史や女王が人々に託した願いを記録していると言われ、イオラニ宮殿の中でも大きな見どころのひとつとなっている。
ハマノ氏は、「女王のキルトを適切に保護することで、ハワイ王国にとって重要なこの時代の物語を伝え続けることができる」と語っている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.20)