アラバマ州に住むエイプリル・ジョーンズさんが、夫と息子、義父の4人でドーフィン・アイランド沖に魚釣りに出かけた時の出来事をフォックス・ニュースが伝えている。
15日(金)、4人でボートに乗って魚釣りを楽しんでいた時のことだ。
場所を移動しようと片付けをしていた時、大きな水音がして、エイプリルさんに何かがぶつかってきた。
ボートの後部でバタバタと動いているものを見ると、巨大なエイだったという。
「エイを持ち上げて海に戻そうとしたのですが、重くて無理でした。しかも、エイの重さでボート後部が浸水し始めたので、結局、岸に戻ろうということになりました」
岸までは15分から20分かかるとみられ、その間にエイが死んではいけないと体に海水をかけ続けた。
「ボートを岸につけたら、ちょうど海洋研究所があったので、すぐに走って助けを呼びにいきました」
周囲の人々が協力してエイを持ち上げようとした時、エイが4匹の稚魚を出産していたことが判明したという。
残念なことに4匹はすでに死んでおり、そのまま研究所に献体された。
母親エイは400ポンド(およそ180キロ)、幅7フィート(およそ2メートル)の巨大なマダラトビエイで、無事に海に戻ることができた。
エイプリルさんは肩を打撲したが、それ以外のケガはなかったそうだ。
アラバマ水族館のブライアン・ジョーンズ氏によると、「野生動物が命の危険を感じたときに早産することは珍しいことではありません。エイ類は、漁師に捕獲されると出産することよくあり、生まれたエイが十分に成長していればうまく泳ぎ去ることができるが、早産だと生存できない場合があります」と述べている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.20)
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