警察官による16歳容疑者射殺事件のその後
16歳少年イレマンバー・サイカップの射殺事件に関与した3名の警察官は、7月20日午後裁判所に出頭し、市検察官代理をこの事件から外し、かつ、事件を棄却するようにという申し出の内容を裁判官が聞くことになっている。
警察官ジェフリー・トムは第2級殺人の罪に問われており、ザッカリー・アー・ネーとクリストファー・フレデルースも共に警察官で第2級殺人未遂の罪に問われている。
大陪審では当初この3人の警察官に対する容疑を棄却したが、市検察は3人の起訴を決めたという経緯がある。
今日の裁判では、裁判官はまず市検察官代理クリストファー・ヴァン・マーターを審議から外すように弁護側が求めている申し出を受け入れるだろうとされている。
市検察官代理は自身が犯罪被害報告書に署名したことで、この事件の証人となる状況を作ったという弁護側の申し出については、通常刑事や捜査官が署名するものでこれは通常ではないと法律の専門家も述べている。
次に、この事件を棄却するようにという申し出についてだが、弁護側は検察側が警察官を起訴するやり方が州法に違反していると主張している。
大陪審の起訴なく警察官をAクラスの重罪に問うことは州法によって禁止されていると弁護士側は書面を提出している。
もし裁判官がこれらの申し立てを両方却下した場合には、この事件の予備審問が継続して行われることになっている。
この裁判はホノルル地方裁判所において午後1時半から開かれることになっており、周辺では警察官を応援するグループによるラリーが行われる予定になっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.20)
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