USパスポート申請 受け取りに大幅な遅れ
最近USパスポートを申請した人は受け取るまでに大幅な遅れが予想されているとフォックス・ニュースが伝えている。
待っている人の数はなんと220万人で、遅れの理由は「セキュリティの手順における運営上の問題」としているが、このままでは海外への夏のバケーションを計画している人が出かけられない状況だという。
通常、アメリカ国民がパスポートを申請すると、24時間以内にその申請には申請番号がつけられるのだが、今ではそれに6週間かかる。
この作業は財務省が監督しており、シティバンクが連邦政府と契約して作業を行っている。
オクラホマ州選出の共和党上院議員であるジェームズ・ランクフォード氏はこの問題に関して、24時間以内に申請番号をつけるという以前の状態を復活させるようシティバンクに強く要求するよう国務長官に正式に申し入れている。
パスポートの発行の遅れは2020年3月、新型コロナウィルス感染抑制のために国務省がパスポート発行に関与する人員を大幅に削減したことから始まっており、昨年は海外への旅行をする人々が少なかったため、大幅な遅れはなかったのだが、今ではアメリカ人が海外旅行を再開したために遅れが問題になってきてしまったのだ。
国務省パスポートサービスの次官補代理であるレイチェル・アーント氏は「この夏に海外旅行を計画しており現在有効なパスポートを保持していない人は、旅行の計画を変更する必要があるかもしれない」と警告している。
最初の申請番号取得での6週間の遅れは、その後の人員不足による作業の遅れでさらに悪化している。
アメリカ国内にはパスポート発行センターが26箇所あるが、その内5箇所ではまだスタッフ人員がコロナ以前の人数に戻っていないという。
通常パスポートは申請から受け取りまでに4週間から6週間かかるのだが、今では12週間から18週間、最悪の場合には24週間かかると言われている。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.19)
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