コロナワクチン開発 最終段階へ


アメリカで最初の新型コロナウィルスワクチンの開発が最終段階の試験テストに入るとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
米国疾病対策予防センター(CDC)の感染疫病専門家であるアンソニー・ファウチ博士は「どこをどう切り取ってもグッドニュースだ」と述べた。
国立衛生研究所とモデルナ社によって共同開発されたワクチンは、もうすぐ3万人の治験患者に注射されることになっている。
ワクチンは新型コロナウィルスに対抗できるだけの免疫システムを強化するものだ。
3月には45人のボランティアの治験患者に注射され、血液の中に中性化された抗体ができているという良い結果が出ている。
まだ保証はないが、今年の終わり頃には結果が出るのではないかと期待がかかっており、ワクチン開発に関しては記録的なスピードで行われている。
ワクチンは1カ月の期間をおいて2回接種される。
ワクチン開発はこれ以外にもジョンソン・アンド・ジョンソンやファイザー社などでも行われていて、誰が最初に開発に成功するか競争となっているが、ファウチ博士は「何種類ものワクチンが必要だ。アメリカだけではなく、世界中がワクチンを必要としている」と述べている。
(日刊サン 2020.7.15)