給油の際、ドライバーはガソリン税を支払っており、その税収は道路のメンテナンス等に充てられているが、しかし最近のハワイでは電気自動車(EV)が増え、税収が減少していることが問題となっている。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、12日(火)、マウイ郡議会議員(Maui County Councilmembers)は、郡レベルでも実施可能な新しい州税「道路使用料(road usage charge:RUC)」について話し合ったという。
RUCとは、運転者が使用した燃料のガロン数ではなく、走行距離に対して課金されるものだ。RUCプロジェクトのプロジェクト・マネージャーであるミンディ・キムラ氏によると、現在RUCプログラムが実施されているのはオレゴン州、ユタ州、バージニア州の3州。グリーン州知事は最近、ハワイを4番目の州にするための法案に署名したばかりだ。
キムラ氏によると、ハワイのRUC(HiRUC)は1マイルあたり0.008ドルで、年間50ドルを上限とする予定だという。「RUCの考え方は、ドライバーは純粋に走行距離に従った道路使用料を支払うことになるため、ドライバーの車種のみに基づいて支払いが行われる既存のシステムと比べて、より公平に支払いが行われるというものだ」
マウイ郡議会議員の意見は全体的にこのプロジェクトを支持するものだった。エバン・ダスト氏は、「強力に推進することを断固として勧める。ガソリン税よりもずっと良い解決策だ」と述べている。
州運輸局(HDOT)のエド・スニフェン局長は、これは最初のステップのひとつだとし、「連邦政府も道路使用料について動き出すだろうが、最悪なのは、我々が彼らに遅れをとることだ」と述べている。
問題は税の徴収方法だ。キムラ氏によると、州は毎年の安全検査で走行距離を監視する予定だが、「年に一度の安全検査で自己申告に頼ることになる上に、多くの人は検査を受けていない。確実に支払ってもらう方法を考えなければならない」と述べている。
HDOTのコンサルタントである「CDMスミス」社のシニアプロジェクトマネージャーのジン・ジン・フェルナンデス氏は、まだ詳細を検討中だと語った。「車両安全検査ステッカーが無効であったり、期限切れであったり、車両登録が期限切れであったりすると、警告が出される。だから、取り締まりは少し違ってくる」
HiRUCに関する詳細はこちら。
https://mauicounty.legistar.com/View.ashx?M=F&ID=12153521&GUID=37D632E4-8B31-4523-98F4-D43AB4505F97
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