オアフ島で、あるブルドッグが、銃で背中を撃たれたことが原因で、下半身不随となっている。
州の動物保護法がどのように適用されるのかについてKHON2が伝えている。
「ブッダ」という名のブルドッグは、数週間前に動物保護団体「SPCA」に連れてこられた。
数カ月前に飼い主がバケーションに出かけるときに知人に預けられたのだが、その知人がブッダの背中を銃で撃ったという。
すでに半年近く経っているため、銃弾を摘出する手術は難しくなっていた。
州の動物保護法では、動物に対する虐待行為は犯罪(第1級と第2級)として処罰の対象となっている。
元裁判官のランダル・リー氏は、「第1級と第2級の違いは、怪我の深刻さです。第1級は、虐待行為によって死亡させる、あるいは深刻な怪我を負わせた場合に適用されます。この場合の深刻な怪我というのは、身体の機能が長期間失われることを指します」と説明している。
リー氏は、ブッダが下半身不随となっていることで、第1級が適用されることになるだろうとしている。
第1級の動物虐待罪は重罪で、最高5年の禁固刑、第2級は刑期最高1年までの軽犯罪だ。
しかし、ブッダの飼い主がこの件を警察に届けていないため、事件として扱われることはないだろうという。
SPCAは、「もし、飼い主が警察に届けていたら、虐待した人間は逮捕されていたでしょう。動物虐待はあってはならないことなのです」と述べている。
ホノルル市検察局によると、これまでハワイで第1級動物虐待罪に問われた事件は、2022年のケース1件だけだという。
リー氏によると、動物虐待罪を適用するは、目撃者がいない場合には非常に困難だという。
「目撃者なしでは、誰が虐待したのか、その虐待者が怪我をさせたかどうかを証明することができないからです」
ブッダの身体から銃弾を取り除くことは難しく、これから先も下半身付随の状態が続くことになるが、7月7日(木曜日)に新しい家庭に正式に引き取られることが決まったという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.8)