エストニア人のローマン・トロビモクさんはこの春アジア各国を旅行して、3月20日にタイのバンコクからフィリピンのマニラ空港に到着した。

ところがちょうどその頃、新型コロナウィルスが世界的に拡大し始めて、各国が入国制限を始めていた。

旅行に関して警告が出されていたにもかかわらずアジア旅行をしていたローマンさんは、フィリピン政府が観光ビザの発行をストップしていたために入国検査を通過できなくなってしまった。

しかも、コロナ感染は拡大して、マニラからの乗客は他国で受け入れられない。

要するに彼は空港から外に出ることができずに閉じ込められた状態になって、100日以上マニラ空港の中で暮らしたとアメリカ・フォックスニュースが伝えている。

「地域検疫の制限が終了するまで待っていろ」って言われたんだ。

たったひとりで空港で寝起きして、気の毒に思った空港職員がくれる食べ物で生き延びたローマンさんは、7月7日にやっとエストニアへの帰国の途に着いた。

実に110日間空港で暮らしたというわけだ。

「栄養不足だし、太陽と新鮮な空気がなくて死にそうだった」

エストニア外務省によると、新型コロナウィルスの感染が拡大していて渡航に関する警告が出ていたにもかかわらず、彼はそれを無視して旅行していたという。

やっぱりみんながステイホームの時には、おうちにいた方が安全ということですね。