ハワイ州観光局予算削減 州議会が再可決


デービッド・イゲ知事が州議会の可決した議会案に対して拒否権を発動し、再び議会に差し戻されたもののいくつかは7月6日の議会で再可決され、イゲ知事の決定が覆されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
法案862は、ハワイ観光局の予算を24%削り、1億300万ドルのホテル宿泊税を郡へ渡すことなく州政府のものとする代わりに、それぞれの郡に新たな宿泊税を徴収することを許可するというものだ。
特にいくつかのコミュニティに押し寄せている観光ブームへの対応が問題化している中で、イゲ知事によって拒否されたこの法案が議会で再可決・成立したことは、議員たちが州政府によって運営している観光行政に非常に不満を持っているということが顕在化したこととなる。
パールシティから選出されているベネット・ミサルーチャ州上院議員は「たくさんの住民は今では観光業を以前ほど重要だと思っていないのです。ハワイ州観光局は観光客へのマーケティングだけでなく、もっと資源管理や観光管理に対して目を向けるべきだと思います」と述べた。
一方イゲ知事は、宿泊税からの振り分けられる予算を削られたら、ハワイ観光局とハワイ・コンベンション・センターは十分な運営ができなくなると反論している。
「法案862が成立したことは、単なるマーケティングだけでなく観光目的地としての管理運営をするようにという努力しているハワイ州観光局の力に非常に大きなダメージとなります」
議員たちは観光客がハワイに訪れて利用する資源に対してお金を払うべきだとしている。
財政委員会の議長をしているシルビア・ルーク州下院議員は「だからこの法案は各郡に3%の宿泊税を徴収することを認めているのです。加えて、私たちはレンタカーに課する税金もあげたし、州の国土自然資源局にも海でのレクリエーションに対して料金を課することを許可しました」と述べている。
「これはサスティナブル(持続可能な)天然資源の管理計画の一環です」
特にいくつかのコミュニティに押し寄せている観光ブームへの対応
パールシティから選出されているベネット・
一方イゲ知事は、宿泊税からの振り分けられる予算を削られたら、
「法案862が成立したことは、
議員たちは観光客がハワイに訪れて利用する資源に対してお金を払
財政委員会の議長をしているシルビア・ルーク州下院議員は「
「これはサスティナブル(持続可能な)
写真 : Theodore Trimmer _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.07)
シェアする