長い間目撃情報のなかったハワイアンモンクシールのロリイだが、元気な姿が確認されたと野生動物当局が発表した。
ロリイは、2021年にワイキキのカイマナ・ビーチで母親のカイヴィから生まれたオスの子どもで、今年生まれたプアラニと同じく、離乳後は他の野生のモンクシールと混ざって成長するために、より人里離れたビーチに移されていた。
ホノルル・スター・アドバタイザーによると、26日(月)、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、一般市民からのホットラインへの通報によりオアフ島の人里離れたビーチで発見された若いモンクシールは、確かにロリイであったと同庁のフェイスブックにて発表した。
なお、ロリイは2021年10月を最後に目撃情報が途絶えていた。
最近、2頭の若いメスのモンクシールが遺体で発見され、1頭は鈍器による損傷で故意的な殺害が疑われたため、今回のロリイ発見のニュースは明るい話題となった。NOAA法執行局は、モンクシールを襲った犯人の起訴につながる情報に対して最高5000ドルの報奨金を用意している。
カイヴィは2021年4月にワイキキのカイマナ・ビーチでロリイを出産。彼女は今年4月に同ビーチにてプアラニを出産している。
ハワイアンモンクシールは、野生で約1500頭しか残っていない、世界で最も絶滅の危機に瀕しているアザラシの1種で、州法と連邦法によって保護されている。NOAAは、陸上でも水中でも、モンクシールの母子を見かけた際は、推奨されている150フィート(約45.7メートル)の距離を置くよう、人々に呼びかけている。
モンクシールの目撃情報はNOAAのホットライン(888-256-9840)まで。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.28)