6月26日(月曜日)午前3時前、ホノルル消防署が火事の通報を受けた。
燃えていたのはマウナウィリにあるボイド・アーウィン邸で、「クイーンズ・リトリート」として知られている屋敷だ。
午前3時過ぎに消防車1台が現場に駆けつけたときには、すでに火が全体に回っており、崩壊して何も残っていないような状態だったという。
消火活動のためにさらに2台が到着した。
折からの強い風で火は近隣の森林に広がったが、午前7時20分ごろには一旦鎮火した。
しかし、その後11時過ぎに、現場にあった高いアルビジアの木から煙が上がっていたのが発見されたため、再び消防隊が出動し、午後6時過ぎに鎮火した。
この木は、マウナウィリ・フォールズ・トレイルの上に倒れる可能性があるという。
ホノルル消防署では火事の原因と被害を調査しているとKHON2が伝えている。
ボイド・アーウィン邸は、1869年にエドワード・ボイド夫妻が購入した土地に、キング・カラカウアとクイーン・リリウオカラニのために別邸として建設されたものだ。1878年にクィーン・リリウオカラニがこの邸宅を訪れた際に、名曲「アロハ・オエ」を作詞したと伝えられている。1893年にウィリアム・アーウィン氏がこの邸宅を購入し、コーヒー園を始めた。その後、バブル期に日本人が邸宅を含めた一帯を購入し、ルアナ・ヒルズ・ゴルフ・リゾートとして開発した。現在はHRT社が所有して、誰も使用しないまま廃墟となっていた。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.27)