6月24日、デービッド・イゲ知事は州外からのハワイへの訪問者に対する新しいプログラムを発表した。
8月1日から始まるこのプログラムは、新型コロナウィルス感染テストをハワイ到着72時間前以内に受けて陰性という結果があれば、14日間の自己検疫を免除するというものである。
ダニエル・K・イノウエ空港で行われた会見は、ジョッシュ・グリーン副州知事、ハワイ上院議長ロナルド・コウチ氏、ハワイ下院議長スコット・サイキ氏、マウイ市長マイク・ヴィットリーノ氏、ホノルル市長カーク・コールドウェル氏の同席のもとで行われた。
イゲ知事は「我々は、大きな犠牲を払いながらもそれぞれが責任ある行動を取ることによって新型コロナウィルスと戦ってきた。そして今、安全で健康的な方法で経済を復活させる第一歩を踏み出す」と述べた。
グリーン副州知事は「我々のメッセージは単純明快だ。ハワイに来る前に感染テストを受けてということだ。経済を復活させながら、ハワイにおける新型コロナウィルス感染を最小限に抑制することが目標だ。旅行前感染テストはアラスカ州でもすでに行われている」と述べた。
イゲ知事は、今まで経済再開の必要性と新型コロナ感染拡大第2波の危険性とのバランスにおいて慎重な立場をとってきたが、州外居住者に対して不公平だという指摘を連邦司法省から受けたばかりだ。
ハワイ宿泊観光協会社長でCEOであるムフィ・ハネマン氏によると、「今回の新しいプログラムの開始により、3月下旬から止まっていたホテルや観光業が再開されることになるとはいえ、以前のような状態にまで回復するにはまだ長い道のりだ。観光業関係者は業績回復に向けて懸命な努力をするとともに、観光業に従事している多くの人々の安全を守るために力を尽くしていく」
(日刊サン 2020.6.25)