ハワイでデルタ変異株の感染4件
非常に感染力が強いと言われている新型コロナウィルス変異株「デルタ」は世界各国で猛威を奮い、より重篤な症状を引き起こしているが、ハワイ州衛生局の発表によると、ハワイにおいても感染が広がっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
デルタ変異株の感染は、アメリカ本土からの旅行者に関連して3件(2件はオアフ島、1件はハワイ島)、旅行を全くしていないオアフ島住民の感染が1件報告されている。
衛生局では、この関連による家庭内感染と地域のコミュニティ感染まで調査をしているという。
デルタ変異株に感染した4人のうち、入院が必要な重篤患者はいなかったものの全員に感染症状がでた。
しかも4人のうち1人はワクチン接種を完了していた。
デルタ変異株が最初に発見されたのはインドだが、今ではアメリカの感染数の10%がデルタだと言われており、専門家はデルタが主流になってくるかもしれないと警告している。
最近のスコットランドの報告によると、デルタ変異株による感染では、それ以前のアルファ変異株と比べて重篤な症状を引き起こし入院しなければならなくなる場合がおよそ2倍だという。
ハワイ州衛生局疫病担当であるサラ・ケンブル氏は「私たちはデルタ変異株についてわかっているし、すでにハワイでも確認されていることから、ここ数週間で新たな感染が確認されるだろうと予想しています。変異株についても最善の防御策は、ハワイの住民がワクチン接種をできるだけ早く受けることです」と述べている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.23)
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