ピンクのロイヤルハワイアンホテルの前のビーチに長く伸びる防波堤は、ワイキキビーチに押し寄せる波が砂をさらっていくのを防いでいるが、すでに93年が経って劣化が見られていた。

もしこの防波堤が決壊したら、ワイキキビーチの砂がなくなってしまうという危機に直面していたのだが、新型コロナウィルス感染により旅行者がワイキキにいない現在、建設が急ピッチで進んでいるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

この工事の予算150万ドルには、ワイキキ内にある事業主に対して、固定資産税に追加で課せられていた特別税が充てられており、工事は5月初旬から始まり、7月末には完成する予定である。

当初はワイキキビーチを完全に保護するためのT字型に建設される予定だったが、ワイキキビーチの波が完全になくなってしまうというサーフィン愛好家たちからの反対でL字型へ変更されている。

工事は秋に予定されていたが、3月に14日間の自己検疫が発表され、カーク・コールドウェル市長によるビーチ閉鎖が行われたことにより、ワイキキビーチに人がいなくなったため、この時期を利用して前倒しで工事が行われている。

新しい防波堤は160フィート（約48メートル）で、古い防波堤の外側に岩とコンクリートで作られている。