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【世界のこぼれ話】賃金をペニー硬貨で支払い 雇用主に追加支払い命令 ジョージア州

元従業員に91500枚の油まみれのペニー(1セント硬貨)を支払った自動車修理工場のオーナーは、裁判官からさらに約400万枚ペニー分の金額を支払うよう命じられたとAP通信が伝えている。

連邦裁判官は、ジョージア州ピーチツリーシティでA OK Walker

Autoworksを経営するマイルス・ウォーカー氏に対し、9人の従業員に未払い残業代と損害賠償として39934ドルを支払うべきとの判決を下した。

ウォーカー氏の弁護士は、2021年に同氏が元従業員のアンドレアス・フラテン氏に仕返ししたことに関して米労働省が起こした民事訴訟を解決するため、この支払いに同意した。

フラテン氏がウォーカー氏に、最後の給料915ドルを支払う義務があると同庁に訴えた後、雇用主のウォーカー氏はその金額相当の油まみれの小銭をフラテン氏の敷地に捨て置いた。小銭の山には、罵詈雑言が書かれた給与明細書も添えられていた。

労働省によると、さらなる調査の結果、ウォーカー氏の事業者は連邦公正基準労働法の残業規定にも違反していたことが判明したという。

16日(金)、裁判官は同意書に署名し、ウォーカー氏はフラテン氏に対し、支払うべき残業代と損害賠償として約8700ドル以上を支払うことに同意した。他の8人の労働者は、来年中に513ドルから14640ドルの間の金額を受け取ることになっている。

アトランタの労働省地域事務局長のトレメル・ハワード氏は、声明で、「裁判所は、従業員を不当な賃金慣行や明らかな脅迫・報復の対象とするマイルス・ウォーカー氏のような雇用主に対して、明確なメッセージを送った」と述べている。

ウォーカー氏の弁護士であるライアン・ファーマー氏は、フラテン氏との対立について、ウォーカー氏の「ビジネスマンとしての真の姿」を反映したものではないと述べている。ファーマー弁護士は、20日(火)に送信されたEメールの声明にて、「ウォーカー氏は、アメリカの他の多くの中小企業経営者と同じように、毎日起きて、食卓に食べ物を並べるためにできる限りのことをしている。残念なことに、感情的な決断は、後々まで尾を引くことがある」と述べている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.6.21)

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