マウイ島東部 押し寄せる観光客に悲鳴
新型コロナで大きな打撃を受けたハワイだが、アメリカのワクチン接種が進み旅行の規制も緩和されてきて、ハワイにも多くの観光客が戻ってきている今、マウイ島東部の静かな町の住民たちは州と郡に対して助けを求めているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
マウイ島東部にある「ハナへの道」のドライブは、マウイ島を訪れる多くの観光客にとって絶対外せないスポットだが、細く長い曲がりくねった道に毎日8,000人以上が押し寄せるのでは住民はたまらない。
カマラニ・プフコアさんは「ちょっと多すぎます。観光客が我々の経済に必要だということはわかっているのですが、住民の数よりも観光客の数の方が多くなっているこの状況は、我々住民の生活、伝統、文化、そして何より生活に必要な移動の大きな問題となっています」と述べている。
細い道なのに違法駐車も増加し、車の往来が邪魔をされて交通渋滞を招いており、州は違法駐車の罰金35ドルに加えて、この地域だけの特別手数料として200ドルの追加罰金を決定して、標識を立てている。
マウイ都市計画協会の代表であるローレン・アームストロングさんは「1日にハナへいく観光客の人数制限を視野に入れています」という。
その方法として、道の有料化や予約制度など色々な意見があるという。
「ハナへ行く道に入るのに事前予約が必要という事になれば、確実に人数制限が可能です」
プフコアさんは「マウイ島東部における人混み問題と交通量の問題は行政からずっと放置されてきたが、何らかの対策がなるべく早く行なわれることを期待している」という。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.06.18)
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