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聴覚を失った犬 手話を習う

聴覚を失った犬 手話を習う

現在でも羊の放牧のために働く牧羊犬が活躍している英国で、聴覚を失った牧羊犬が手話を習って再び牧羊犬として働いているというニュースをフォックス・ニュースが伝えている。

牧羊犬として働いていた9歳のボーダーコリーのペギーは聴覚を失って働けなくなり、オーナーから動物シェルターに引き渡されてしまった。

クロエ・ショートンさんは聴覚を失ったペギーを引き取り、夫のジェイソンさんとともに手話を教えはじめたのだ。

実はクロエさん夫婦は単に動物愛好家というだけでなく、プロの牧羊犬のトレーナーでもあるのだ。

牧羊犬として働けなくなったペギーに第2の人生を与えようとクロエさんとジェイソンさんは夫婦でペギーに基礎的な手話からペギーに教え始めた。

掌を広げて前に出し「止まれ」、掌を下に向けて「お座り」などから、親指を上に突き出して「いい子だ、よくやった」と褒めるなどを習いはじめたペギーに対して、クロエさんはペギーはまだ牧羊犬として働きたいのかもしれないと思いはじめたという。

通常、牧羊犬は管理する人間の命令に従って羊を動かすものだが、耳の聞こえないペギーは手話とボディ・ランゲージから命令を理解しなければならない。

牧羊犬として働いていたペギーは命令さえ理解できれば、やることは可能だ。

そこで、方向転換や減速など徐々に教えていった。

今ではペギーは他の牧羊犬とともに羊を追いかけているという。

アメリカ・ケンネル・クラブによると、ボーダーコリーは元々スコットランドで牧羊犬として働いていた犬種で、非常に頭が良く、与えられた仕事を喜んで遂行すると言われている。

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2021.06.17)

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