子供に対するネット性犯罪に注意
新型コロナウィルス感染のために学校が閉鎖されていた間、子供を対象とするネット犯罪が増加しており、保護者は警戒する必要があるとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
アメリカ国土安全保障省の報告書によると、2020年のこのような犯罪件数は過去5年間の合計総数よりも多く、この急激な増加はコロナの直接影響と見られている。
子供たちは学校にも行けず、スポーツに参加することも、友達と会って遊ぶこともできない中、家の中でインターネットをすることに多くの時間を使うようになったことで犠牲者となる機会が大幅に増えてしまったのだ。
コロナ禍中で子供達のインターネット利用時間は1日に9時間から12時間だという。
国土安全保障省の担当者ルーシー・カブラル・デアルマス氏は「児童ポルノなども含めて、子供たちに接触をしようとしている危険な人間がたくさんいるということを子供も保護者を理解する必要があります」と述べている。
ハワイでは子供に対するネット上の犯罪者摘発のために「オペレーション・ケイキ・シールド(子供たちを守ろう作戦)」という活動を毎年、連邦と州、市の担当部署が共同で行っているが、最近12名が逮捕されたばかりだ。
逮捕理由は、ネット上での勧誘と児童ポルノの誘いなどだ。
カウアイ島で逮捕されたビクター・アグイラは子供に対するスポーツのインストラクターや、子供を預かる里親をしていた期間に10件以上の子供の犠牲者があると見られ、家の捜索で見つかった電子機器にはたくさんの児童ポルノ写真が発見された。
ネット上で知らない人から写真を送って欲しいと言われて1枚送ってしまうと、もっと送って欲しいと言われて断ろうとした場合に、最初の写真を投稿するぞと脅されるケースも増加しているという。
デアルマス氏は「保護者の皆さんは警戒してください。誰もが犠牲者となる可能性があります。親として子供たちを常に見ている必要があります。今まではチャットルームが犯罪者と接触する主な場所でしたが、今ではSNSやビデオゲームのチャットも犯罪者が子供と接触する場となっています」
「相手が誰なのかわからないということを理解する必要があります。プライバシー設定は常に最大限に設定しておき、子供たちには、知らない人と簡単に友達になってはいけないのだということを親子で話しておいてください。」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.17)
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