警官が射殺した容疑者の男、直前に30回発砲 ハワイ島ヒロ
ハワイ島ヒロの住宅街で13日夜に発生した警官が関与した銃撃殺傷事件について、詳細が発表された。14日に行われた記者会見で、ハワイ郡警察署のポール・フェレイラ署長は次のように述べた。
「現場にいた警官らは、13日午後7時頃にワイナク地区の住宅で家庭内暴力に関する通報に対応していた。警官が現場に到着した際、家から出てきたライアン・サントス容疑者(34)は『何も問題はない』と言い、家の中に戻った。その後、家の中で暴力的なことが行われている気配がしたため、警官は家の中にいた女性と話そうと試みた。
警官がサントス容疑者の叔母と特定された女性居住者と接触した直後、容疑者がライフル2丁を手にキッチンエリアから現れた。警官は直ちに住宅から離れた。その際、サントス容疑者は警官に向かって怒鳴り始め、正面玄関のバルコニーから警官に狙いを定めて発砲を始めた。容疑者は警官に銃撃される直前、ライフル2丁を使って30発以上発砲。その後、容疑者は家の中に戻ったが、間もなく死亡した。
この銃撃で、パトカーと近隣の家に弾丸数発が撃ち込まれた。うち4発の弾丸が近所の空き家に当たった。容疑者の銃撃に応戦した警官は勤続13年のベテランだ。彼はこの場合のプロトコルに従い、現在は休職している。また、この銃撃時に同居していた容疑者の親戚の男性(91)が病院に運ばれ、心停止した後に死亡した。男性は銃弾を受けていない。
サントス容疑者は過去に重罪で有罪判決を受けたことがあるため、銃の所有は許可されていない。容疑者が使用した銃は登録されていないゴーストガンで、改造されていた。家の中から他の銃も回収された。サントス容疑者は過去に、暴行、虐待、麻薬関連の犯罪など10件の容疑で有罪判決を受けていた。警官のボディカメラの映像は、早ければ15日に公開する予定だ。また、死亡したサントス容疑者と親戚の男性の剖検が予定されている」
写真: Al Mueller _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.15)
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