エクアドルの病院で死亡確認を受けた76歳の女性が、通夜の際に目覚め、棺をノックして親族を驚かせた。
この事件は、政府が病院を調査する事態に発展しているという。
生き返ったとされる人物は、元看護師のベラ・モントーヤさんだ。息子のジルベルト・バルベラさんは、AP通信に対し、「私たちはみな、恐怖を感じた」と語り、モントーヤさんは、息を吹き返したものの依然として危機的状態にあると付け加えた。
エクアドル保健省によると、モントーヤさんは12日(月)現在、ババホヨのマルティン・イカザ病院で集中治療を受けており、同省は彼女の事件に関与した医師を調査しているという。同省は声明で、病院が死亡証明書を発行する方法を見直すため、技術委員会が設置されたと述べている。
モントーヤさんは当初、脳卒中と心肺停止の可能性があるとして9日(金)に入院していたが、蘇生処置に反応しなかったため、当直医が死亡を宣言した。
息子のバルベラさんによると、母親は救急病院に運ばれたときには意識がなく、数時間後に医師から死亡を告げられ、身分証明書と死亡診断書を渡されたという。
その後、家族は母親を葬儀場に運び、9日(金)に通夜を行っていたところ、奇妙な音が聞こえ始めたという。
バルベラさんは、20人ほどの親族とともにその場にいたが、「通夜の5時間後くらいから、棺が音を立て始めた。棺の中で母はシーツに包まれ、私たちが近づくと、大きく呼吸しているのがわかった」と語っている。
すぐさまモントーヤさんは病院に運ばれたが、12日(月)になっても依然として深刻な状態にあるという。バルベラさんによると、彼女は気管挿管されており、医師は彼女の予後について親族に希望的なことを語っていないとのこと。
なお、誤って死亡確認をした医師についての詳細は明らかにされていない。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.14)