カンガルー同士でボクシングをすることは知られているが、人間とカンガルーが戦うことは滅多にない。
オーストラリアのアーガイルに住む男性は、自宅の庭に入り込んだカンガルーがペットの犬を追いかけまわしているのを見て、勇敢に立ち向かったとフォックス・ニュースが伝えている。
その様子がたまたまビデオに映されていた。
ある日、庭で犬たちが吠えているので、クリフ・デスさんが何があったのかと見に行ってみると、1匹のカンガルーが犬たちを追いかけまわしているのが目に入った。
デスさんは当初、カンガルーを追い返そうとしたが、相手は臨戦態勢をとってデスさんを追いかけ始めた。
カンガルーは何度も攻撃をしかけ、デスさんは木の枝を手に応戦したという。
最終的には、デスさんがレスリングのようにカンガルーを押さえつけて攻撃は収まったようだ。
犬たちも、吠えながらカンガルーの周囲をぐるぐる回って応援したという。
地元のテレビ局のインタビューで、デスさんは、「180センチ以上もある大きなカンガルーでした。持っていた木の枝だけが武器で、必死に戦いました」と述べている。
デスさんは、押さえつけて数分経ってからカンガルーを開放したが、その後も庭の周囲でデスさんを追いかけてきたという。
デスさんは指を噛まれ、体には複数のアザができたそうだ。
クイーンズランド州当局によると、人間から食料を与えられることに慣れたカンガルーは、餌をもらえないと攻撃的になるという。
「食料を求めて人間との接触を試みている場合、攻撃的になることがあります。そういう時に人間側が攻撃的な態度を取ると、向こうは脅威だとみなして反撃してきます。カンガルーは、庭や私有地に食料を求めて入り込むことがあります。彼らを引きつけるような食料や水を置かず、フェンスで侵入を防いでください」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.6)
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