英国では、エリザベス女王の在位70周年の祝賀行事で国中がお祝いムードで盛り上がっており、その余波は世界中に広がっている。
ハワイも同様で、英国のロイヤルファミリーとハワイ王国との間の長い絆から、イオラニ・パレスでも祝賀行事が行われたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
6月2日(木曜日)にパレスの敷地内で行われたのは「祝賀の灯火の点火式(The lighting of a Jubilee beacon)」だ。
エリザベス女王が長い期間にわたって輝いてきたことを象徴するために世界各地3,500カ所で点火された灯火の一つだ。
ホノルルのリック・ブランジャルディ市長は、「エリザベス女王は英国と世界のために70年間にわたって奉仕をされており、指導者として常に人々の目に留まってきました。96歳という御年の現在、さらに注目を集めています。本当に素晴らしいことです」と述べている。
式典に参加したのは、ロイヤルファミリーのファンや、太平洋周辺にある国々を代表する英国連邦のメンバー、そしてハワイの王族関係者で、式典はハワイの雰囲気で行われたという。
エリザベス2世女王は、1963年に夫のフィリップ殿下とともにフィジーに立ち寄られた後にハワイに初訪問、その後1975年にも再来されている。
ハワイ王国と英国のロイヤルファミリーとの縁は長く、キング・カメハメハ2世と妻のクィーン・カママルが、ハワイの王族として初めてロンドンを訪問したのは1887年だ。
当時のジョージ4世にハワイの保護を依頼するための訪問だったという。
その後、ビクトリア女王は、ハワイのアルバート王子のゴッドマザーとなっており、女王が送った洗礼カップは今でも、ヌウアヌにあるクィーン・エマのサマーパレスに展示されているという。
クィーン・カピオラニと後のクィーン・リリウオカラニは、1887年に行われたビクトリア女王の在位50周年記念式典にゲストとして招待されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.3)