ホノルル市は5月30日(月曜日)、亡くなった軍人を讃えるメモリアルデーの追悼式典を2年ぶりに開催した、とハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
リック・ブランジャルディ市長が、パンチボウル国立太平洋記念墓地での式典を執り行い、市長、デービッド・イゲ知事、アメリカ陸軍太平洋司令官チャールズ・フリン将軍などが参加した。
市長は、「ホノルル市と市民は、ここに眠る人々が私たちのために何を与えてくれたのか、そのために何を犠牲にしてくれたのかを決して忘れることはなく、感謝の意を永遠に胸に刻んでいきます」と述べた。
前日の日曜日には、1,000人を超えるボーイスカウトとガールスカウトのメンバーたちとボランティアが協力し、38,000の墓碑の全てにレイを供え、アメリカ国旗を立て、それぞれの墓前では名前を呼び上げ敬礼をしたという。
パンチボウルの広報担当者であるジーン・マエスタス氏は、「メモリアルデーに名前を呼び上げ続ける限り、兵士らは決して死にません。皆さんの記憶に残っているからです。アメリカの若者たちにこのことを教えることは、非常に重要なのです。兵士たちの犠牲があったからこそ、今自由を謳歌できるのだということを理解しなければいけないのです」
ボーイスカウトの指導者のギャリー・ハシモト氏は、「式典に参加し、戦争で亡くなった兵士の皆さんの墓碑にレイと国旗を供えることができて、光栄に思います。彼らの犠牲の上で私たちは今ここにいるのですから」と述べている。
この式典のために1,000個のレイを集める目標を立てた、49師団の軍人であるタイ・スナハラ氏は、「亡くなった兵士の皆さんを讃えるために何かお手伝いをしたいと思いました」と述べている。
息子のジェイソンさんは、「今日は本当に誇らしい日であり、大切な日です。多くの人はそんなに特別な思いを抱かないかもしれませんが、私たちの人生では大きな意味を持つ日なのです」とコメントしている。
デービッド・イゲ知事は、カネオへにあるハワイ州退役軍人墓地で、別の式典を開催している。
250人を超えるガールスカウトとその家族が式典の準備を手伝い、墓碑にアメリカ国旗とレイを供えた。
ガールスカウトのハワイ支部の代表を務めるシャリ・チャン氏は、「ガールスカウトの活動の一部は、公民としての使命を学び愛国心を理解することですが、軍人が私たちのために何をしてくれているのかを学び、彼らを讃えることはスカウトの活動として非常に重要なことだと思います」と述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.31)