ハワイアン・エレクトリック（HECO）は、5月28日、電気料金の値上げを見送ると発表した。

HECOは再生可能エネルギーへの移管を含めた運用コストと資本コストを賄うために4.1％の値上げを要求していたが、州当局との話し合いにより、現時点での値上げは新型コロナウィルス感染で財政的に困窮している市民にとって困難であるという結論に達した。

オアフ島での4.1％の料金引き上げは、月500キロワットを使用する一般的住宅の家庭において毎月8.67ドルの値上げを意味する。

今回の値上げの見送りにより、HECOはコスト削減プログラムに着手し、2022年の終わりまでには少なくとも2500万ドルのコストを削減すると発表した。

また、ハワイ州は2045年までに化石燃料からの脱却と100％の再生可能なクリーンエネルギーへの転換を公約として掲げており、そのための取り組みは継続していくと述べた。

HECOは、電気料金の未払いを理由とするサービスの切断を6月末まで行わないとしている。